幻の多古米

「おいしいお米は市場に出回らない」という話をよく聞きますが、皆さんは「多古米(たこまい)」をご存じですか?

かつて沼や湖が多く「多湖」と呼ばれていたのが地名となった千葉県多古町。
古くから良質の米産地として栄えてきました。ミネラル分が多い粘土質が育んだ艶やかなお米は、江戸時代には徳川幕府献上、昭和38年には天皇陛下献上米に選ばれ、さらに昭和46年「全国自主流通米品評会」において食味日本一に選定。また近年では平成2年に日本の米作り百選、平成26年度では皇室献上米に選定されました。

米市場では食味、品質の良さで「多古米」として名をはせ、今ではその名声と評価を不動のものとしていますが、この多古米は千葉県産の生産量のおよそ2%。多くは親戚など縁故米として消費され千葉県内でも流通することが少ないため「幻のお米」と呼ばれています。

多古米は「おかずのいらないお米」と言われるほど美味しく、寿司米としても人気が高く「シャリなら多古米」とこだわるお寿司屋さんもたくさんいます。